【国番号って何？】留学するなら緊急時に必ず役立つ、国番号リストと海外での電話について

カンナ

留学先で使う電話番号、なんか日本と違うよ？

日本にいると気づかないけど、国ごとに国番号があったりして電話番号のルールは複雑なんだ。

エリー

今回この記事では、海外で電話番号を使う際に知っておきたい、「国番号」の仕組みや国際電話、また海外で自分の電話番号を伝えるときのポイントなどを紹介していきます。

SIMカードの設定やビザ申請時の個人情報の登録時などに必ず使う知識なので、しっかり頭に入れてくださいね！

国際電話でよく聞く「国番号」とは？

まずは、海外に行く際に必ず知っておきたい国番号について解説します。

国番号、または国際電話番号とは、異なる国へ電話をかける際に必要な特別な番号のことです。

世界中の国々はそれぞれ異なる国番号を持っており、日本も国番号があります。

たとえば日本に電話をかけるときは、国番号「+81」を最初にダイヤルします。アメリカ合衆国へ電話する場合は「+1」、イギリスは「+44」というように、国ごとに異なる番号が設定されています。

これは、郵便番号が住所を特定するのと同じように、どの国へ電話をかけるかを特定するために使われる番号です。

したがって、海外に電話をかける際には、まずその国の国番号を正しくダイヤルする必要があります。

各国の国番号リスト

以下、国番号のリストです。

国、地域名であいうえお順にしていますので、知りたい国を調べる際に参考にしてみてください。

なお、国番号を利用した通話の仕方、また国番号の書き方については次章で解説しています。

国番号のルール

国番号は実際に電話をかけるとき、また電話番号を記載するときにルールがあります。

国番号には全て「+」を付ける

国番号を入力するときには、必ず国番号の前に「＋」を付けます。

例えば日本の場合は国番号が「81」なので、入力するときは「+81」を国番号として入力します。

この+は付いていないと正しく電話がかからなかったり、番号を見た人が国際通話番号ではないと勘違いしてしまう可能性があります。

忘れないようにしましょうね。

電話番号が「0」から始まる場合はそれを除く

少し難しいので集中して読んでください。

電話番号、例えば「090-1234-5678」のように、日本で使っていると0から始まる番号になっていると思います。

この最初の「0」は実は個別の電話番号の「0」ではなく、国内通話ですよ！という識別のための「0」なのです。

そのため、実際の個別の電話番号は「90-1234-5678」なのです。

国際電話をかける場合や、海外で国外の電話番号を他人に伝える場合は、この最初の「0」は不要なものなので除きます。

海外から「090-1234-5678」に電話する際は、

「+81(国番号)」「90-1234-5678(最初の0を除く)」となり、

「+81 90-1234-5678」が正しい番号となります。

国番号はその電話番号を取得した国に合わせる

最後のルールです。

あなたが持っている日本の携帯番号、「090-1234-5678」は日本の番号です。そのためたとえその番号を海外で使う場合でも、国番号は日本の国番号になります。

このように、国番号は付属する電話番号が取得された国、主に利用されている国に合わせます。

ですので、海外データローミングなどを利用して今の日本の電話番号をカナダで利用する場合は、現地の友人からの電話は日本の国番号「+81」を使う必要があるのです。

ちなみに海外ローミング時は、日本からかかってくる電話は国内通話として受けられるようですが、自分からかけるときは宛先が日本でも国番号の入力が必要なようです。

海外で電話番号を使う方法と注意点

それでは、実際に国番号を理解した上で電話番号を海外で使う方法についても見ていきましょう。

例：イギリスの電話番号に電話するとき

先ほど紹介した2つのルールは、海外の番号を使っていても同じ。

イギリスで使っている電話番号が「09123 456789」だったとすると、

①イギリスの国番号は「+44」、②イギリスの番号の最初の0を除いて、

「+44 9123 456789」

が正しい国際電話時の電話番号になります。

逆(海外での国内通話)も応用しよう

調べた電話番号が国際通話用の番号で、そこに電話をかけたい時も国番号と最初の0の扱いは同じ。

例えばフィリピンのレストランの予約をしようとしたところ、記載された電話番号が「+63 912 345 6789」だったとします。

ここにフィリピン現地から国内電話をかける場合は、

「+63(フィリピンの国番号)」を除き、最初に0を付けて

0912 345 6789となります。

記載されている電話番号が国内通話用のものか、国際通話用のものかは最初の番号でわかります。

0で始まっていたら国内用、+で始まっていたら国際用と判断してください。

書類に電話番号を書くときは臨機応変に

電話番号を海外で人に伝えたり書類に書いたりするときは、少し注意が必要です。

例えばアメリカにいてアメリカの電話番号をアメリカ人に伝えるときに、国番号を伝える必要はないですよね？

ですので国内でのやり取りの場合は0を付けて国内番号を伝えてあげた方がお互い分かりやすくなります。

ただ、アメリカで書類を書くときに、自分の日本の電話番号を書くときには、日本の国番号を書いてあげないと正しい番号になりません。

国番号の考え方は基本的に「その電話番号を取得した国」と先ほど説明しました。あなたの日本の電話番号を海外で伝えるときは、日本の国番号「+81」を付けて伝えるようにしましょう。

ケース別：国番号いる？いらない？

最後に、ケースごとに国番号が必要かそうでないか見ていきたいと思います。

基本的に日本のスマートフォンとSIMカードを利用しているときを想定しています。

日本にいる場合

最初に、日本にいて電話をかけるときのケースを考えていきましょう。

海外に電話をかける

海外に電話をかける場合、基本的には国番号の入力が必要になります。

ただし、海外に住んでいて日本のスマホを使っている家族や友人(海外データローミング中)の場合は、国番号は入力せず国内通話と同じ形で電話をかけることが可能です。

国内に電話をかける

日本にいて、国内に電話をかける場合はもちろん国内通話となります。ただ、相手が外国のスマホを使っている場合は要注意です。国際電話になるとあなたが費用を負担することになるので、事前に確認をしておきましょう。

海外にいる場合(現地のSIMを利用)

日本に電話をかける

海外のSIMを入れたスマートフォンで日本に電話をかける場合は、国際通話となるので国番号の入力が必要です。

相手が日本のSIMを普通に使っている方なら、「+81」を入力した後に最初の0を除いて電話をかけましょう。

ちなみに日本の海外旅行保険会社に電話をかけるときは、国際電話の料金を相手に負担してもらえる「コレクトコール」というものが使える可能性があります。

コレクトコールを使う場合、国ごとに定められているオペレーター番号へ連絡し、オペレーターから日本へ繋いでもらう形になります。

渡航前に、滞在先のコレクトコールのオペレーター番号の確認と保険会社がコレクトコールでの電話が問題ないか確認しておきましょう。

自分が滞在している国内に電話をかける

あなたの滞在国であなたの国番号にかける場合は、あなたのいる国内の通話となるので国番号は不要です。かける先の番号が「0」から始まっていない場合は「0」を付けて電話をかけましょう。

日本でも滞在国でもない国に電話をかける

例えばあなたがイギリスに滞在しており、フランスにいる人に電話をかけたい場合は国際通話となります。相手の電話番号がその国のものなのかを確認した上で、国番号を入力し0を除いて連絡をしましょう。

海外にいる場合(日本のSIMをそのまま利用)

こちらは海外データローミングを使って、日本のスマートフォンとSIMカードのまま現地で通話を行う場合です。ただし、海外データローミングについては利用する通信事業者によってルールや価格が変わる可能性があります。あくまで参考としてご覧ください。

今回はdocomoの海外データローミングのシステムを例に解説していきます。

日本に電話をかける

あなたが日本にいる方に電話をする場合は、国際電話になりますので日本の国番号(+81)を入力し、相手の電話番号の0を除いて電話をかけてください。通話費用については各社さまざまなようなので、高額な請求とならないよう発信前に確認することをお勧めします。

自分が滞在している国内に電話をかける

この場合、自動的に滞在国内の国内通話となるので国番号の入力は必要ありません。

日本でも滞在国でもない国に電話をかける

これは国際通話となるので、相手方の国番号の入力と最初の0の省略が必要になります。

まとめ

ここまで、海外で電話を利用する際などに知っておきたい国番号のルールや利用方法、注意点などについてまとめました。

近年はSNSの利用が主で、電話を電話番号を使って行うことは少なくなってきました。

しかし海外では、病院の依頼や保険関係の連絡など、どうしても電話を使わなければいけない場面はあります。

しっかりと覚えて、知識を緊急時でもすぐに生かせるようにしておきましょう。