海外旅行を何度経験しても、現地で必要になって「アレ、持っていけばよかった…」と後悔してしまうもの。
今回は、20カ国以上に渡航して海外旅行を体験しつつも後悔してばかりの筆者が、実際に「海外旅行に持っていけばよかった!!!」と感じたもののランキングを発表します!
皆さんはこのランキングを参考にしていただいて、ぜひ後悔のないよう万全の準備をしていただければと思います。
ランキング評価の基準
今回の記事の「海外旅行に持っていけばよかったものリスト」の選定においては、以下の2点からランクづけしています。
・重要度=持っていかないとどれだけデメリットがあるか?
・助かる度=持っていった場合、どれくらいのメリットがあるか?
なくても困らないけど、あるととってもありがたいもの、それから忘れがちだけど、持っていかないと困ってしまうものの両側面から評価をしました。
海外旅行に持っていけばよかったものリスト
まずは、海外旅行に出かけた際に持っていけばよかったと感じたもの、ほぼ全ての20個をリストで紹介していきます。
ランキングを見ずとも、とりあえず後悔しそうなものは全部持っていくぞ!という方はこちらをガンガン参考にしてみてください。
海外旅行に持っていけばよかったものリスト
・折りたたみ傘
・現金(最低2~3万円)
・酔い止め薬
・携帯トイレットペーパー
・のど飴
・耳栓
・アイマスク
・小さくできる防寒具(冬以外も!)
・南京錠
・予備の財布
・お菓子
・SIMカード用のピン
・割り箸、スプーン
・サンダル、スリッパ
・ジップロックなど透明で封ができる袋
・帽子
・カイロ(冬)
・洗濯用ネット
・ネームタグ
・除菌シート
海外旅行に持っていけばよかったものランキング
それでは、先ほど挙げた「海外旅行に持っていけばよかったもの」の中から10個を選んで順位づけをしたランキングを発表します。
荷物に空きがあれば入れたい10位〜4位
まずは10位から4位。渡航先や渡航時期によって優先度が変わってくるタイプのものが多いので、ご自身の旅行プランと照らし合わせてみてください。
10位:帽子
重要度:☆☆☆☆★
助かる度:☆☆☆★★
帽子なんて普段被らないけど…という方も、ぜひ海外旅行には持参していただきたいです!常夏のリゾート地では紫外線対策に有効なのはもちろん、帽子が一番ありがたいのはヘアセットを省略できること。早朝の移動がある場合などは、サッとかぶるだけで外出可能なのが便利です。私も海外旅行の際は小さく折りたためるバケットハットをいつも持ち歩いていました。
9位:除菌シート
重要度:☆☆☆★★
助かる度:☆☆☆★★
海外で気になるのが、衛生面。海外のトイレに便座がついていなかったり、手で触れる部分が汚れている時などに使えて安心なのが日本の除菌シートです。また「おしぼり」は日本独自の文化で海外にはないので、食事前にも除菌シートが活躍しますよ。海外はパン食文化の国が多く、手で直接食べ物に触れる機会も多いので、これは「持ってくればよかった!」となりがちなアイテムです。
8位:予備の財布
重要度:☆☆☆★★
助かる度:☆☆★★★
特にヨーロッパの観光地などを訪れる場合は、外出時に持っていくお財布に注意が必要です。スリの対策のためにも、ブランドものの財布ではなく安価なものを使ったり、財布を二つに分けて現金やカードを分散させておくと、リスク管理に大変有用です。
7位:ネームタグ
重要度:☆☆★★★
助かる度:☆☆★★★
海外では、ロストバゲージ(カウンターで預けた荷物が、飛行機到着後に行方不明となること)が起こることがよくあります。ネームタグをスーツケースに付けておくと、別の空港に輸送されてしまった時も迅速に返却対応をしてもらえる可能性が上がります。加えて、自分のスーツケースの写真も預ける前に撮っておきましょう。ロストバゲージが発生した際に、スーツケースの特徴がきちんと伝わり返却がスムーズになります。
私がヨーロッパでロストバゲージの被害にあった時は、写真もネームタグもないため航空会社の方で捜索が難航し、1ヶ月近く荷物が戻ってきませんでした。まさに「持っていけばよかった…」です。
6位:折りたたみ傘
重要度:☆☆★★★
助かる度:☆☆★★★
実は日本のように一日中雨が続くような天気ではなく、1時間弱ほど強く雨が降り、すぐにカラッと晴れる国というのは東南アジアをはじめとして意外に多いです。折りたたみ傘の持参とともに、できればその国の雨が降りやすい時期というのも調べておくと良いでしょう。
気象庁の主な地点データでは、都市やエリアごとの降水量平均が月ごとで確認できます。
5位:SIMカード用のピン
重要度:☆☆★★★
助かる度:☆☆★★★
最近は、SIMフリーのスマートフォンの方が増えレンタルWi-Fiではなく現地でSIMカードを入れ替える方が増えました。SIMカードの入れ替えには、スロットを開けるためのピンが必要です。安全ピンなどでも開けられますが、スロット部分が破損する可能性があります。今後何度も旅行に行く方は特に、サイズの合ったピンを持参しましょう。
4位:南京錠
重要度:☆☆★★★
助かる度:☆★★★★
特にホステルなどの複数人部屋を利用される方におすすめですが、小型の南京錠をロッカーやちょっとした棚に付けられると、ある程度セキュリティ度を上げられます。また日本人には信じられないかもしれませんが、ホテルの清掃員による窃盗も稀にあります。部屋を留守にするときには、こうしたセキュリティグッズがあるととっても助かります。
みんなぜひ持っていってほしい!3位から1位
3位から1位は、全て忘れずに持っていくと良いものです。あとで「やっぱり持ってくれば良かった」と後悔する海外旅行にならないよう、しっかり準備しましょう!
3位:携帯トイレットペーパー
重要度:☆☆★★★
助かる度:★★★★★
海外には、トイレットペーパの備え付けがないトイレのタイプもあります。特にベトナムやフィリピン、トルコや東欧あたりでは、排水管が細く紙が流せないトイレが一般的な国も。ティッシュペーパーでもいいですが、とにかく使える紙も持ち運びしていると役立ちます。フィリピンでは、現地の女性が外出時に芯を潰したトイレットペーパーを持ち歩いているのが印象的でした。
2位:耳栓
重要度:☆★★★★
助かる度:★★★★★
海外旅行で飛行機に乗る際は、現地到着後に備えてゆっくり休んでおきたいものです。エコノミークラスに搭乗した場合は、赤ちゃんや子供、若いグループなどが近い席になると周囲の声で眠れないことがあります。また、ホテルやホステルでも、隣や上下の部屋がうるさくて眠れないことは日本に比べ頻繁にあります。体調管理のためにも、耳栓は特に「持ってくればよかった」と後悔する方が多いアイテムです。
1位:現金
重要度:★★★★★
助かる度:★★★★★
最近、電子決済が日本でも普及してきて、海外旅行に現金をあまり持っていかない人がとても多いです。しかし行く国によってはほとんど現金しか使えない場合もよくありますし、キャッシュレス決済が一般的な国でも、トラブルが起きた場合に現金が必要になるケースは非常に多いです。
パスポートの再発行、書類の受け取り、滞在先や食料品の確保、移動など、現金が求められる場合を想定して最低でも2万円〜3万円は必ず持っていくようにしましょう。海外キャッシング機能が付いているクレジットカードなどが現地でうまく使えず、お金を借りている日本人をたまに見かけますがもってのほかです。海外ですので、リスク管理はしっかりしましょう。
ランキング外の海外旅行に役立つアイテム
10位までにランクインしなかったものの、海外旅行をする際に持っていけばよかったと後悔したアイテムについても補足で説明をしておきます。
酔い止め薬
特にアメリカなどの国土が広い国への旅行をする場合や、山岳地帯や砂漠地帯など自然をメインにしたアクティビティを組み込んだツアーなどに参加する場合には、酔い止めの持参はおすすめです。私もモロッコで砂漠を10時間ほど走り続けたときには「酔い止め持ってくればよかった…」かなり後悔しました。
のど飴
飛行機での気圧の変化で、耳抜き(鼓膜に圧がかかったときに楽にする方法)がうまくできない方などは、飴を舐めたりしていると唾液の飲み込みで多少軽減できます。また、航空機内は空気が乾燥していたりするのでのど飴は一石二鳥です。
アイマスク
こちらもランクインしていた耳栓と同様に、リラックスに使えるアイテムです。時差がある時は光を遮断して無理矢理にでも寝たりすることができるので、特に欧米等の時差が激しい遠方への海外旅行には、かなり役立つアイテムです。
小さくできる防寒具(冬以外も!)
防寒具、特にポケッタブルパーカーなどは意外に防寒が必要な秋から冬以外にもオススメです。ハワイやフィリピンなどの熱帯エリアでも室内はクーラーが効きすぎていたりして上着が欲しくなるもの。季節問わず、楽に持ち運びできる防寒具はほぼ必須です。
お菓子
乗り継ぎ時間が長い場合や、現地到着が深夜になる場合などは、小腹を満たせるお菓子を機内持ち込み手荷物に入れておくと便利です。私はシンガポールのチャンギ空港で20時間近い乗継時間があり、空港内のレストラン利用のほかにもちょっとしたお菓子を持ってくれば良かった…と後悔した経験があります…。
割り箸、スプーン
海外で食品を購入すると、日本のように何も言わなくてもスプーンやフォークをつけてくれるわけではなく、ホテルに持って帰ったら食べる方法がない…ということも。もちろん現地のスーパーでも調達できますが、荷物に空きがあれば持参するのが良いでしょう。
サンダル、スリッパ
海外は基本的に靴を履いたまま寝室に入る国がほとんどです。日本のホテルにはスリッパがありますが、海外ではそのサービスはあまり期待しない方が良いかも。小さくたためるスリッパや、リゾート地に行く方はビーチサンダルなどを持参すると便利です。もちろん、現地で素敵なものがあれば購入するのもオススメ。
ジップロックなど透明で封ができる袋
国際線に登場する場合は、テロ等の防止のために一定量を超える液体物は持ち込みができない決まりになっています。
成田空港公式サイトには、このように記載があります。
100ml(g)以下の容器に入った液体物で、容量1リットル以下のジッパーの付いた再封可能な透明プラスチック製袋に、余裕を持って入れてください。 ※100ml以下の容器であったとしても、透明のプラスチック製袋に入っていない場合は持ち込みができません。
制限以下の容量でも、機内に持ち込む場合はジップロックなどの透明な袋に入れる必要があります。
カイロ
寒い時期、毎年カイロを使っている方はぜひ持参しましょう。海外ではカイロの現地調達はなかなか難しいですし、かさばらず現地で捨ててくることもできるので、寒さ対策にはかなりおすすめのアイテムです。
洗濯用ネット
現地でコインランドリーなどを利用する方は特に注意!海外では洗濯が終わったものを勝手に洗濯機の上にぶちまけられることもあります…てきびしい。洗濯完了前にはコインランドリーに戻ることはもちろんですが、せめてネットに入れておいた方が紛失の恐れもなくなります。また、選択の強さも日本とは違うので、衣類のダメージ軽減にもオススメです。
タブレット端末
タブレット端末は、機内でのコンテンツ視聴や緊急時の連絡用に重宝するので海外旅行に持っていけばよかったものとして挙げられる機会がおおいアイテムです。
海外旅行の際、特にヨーロッパやアメリカなどへの旅行の場合は最低でも12時間以上の移動時間があります。事前に空港などでダウンロードしておくと機内でも視聴ができて便利です。
また、海外旅行中にスマホの紛失や盗難に遭う方がよくいらっしゃいますが、タブレット端末があればWi-Fi環境で最低限の連絡や地図の閲覧などができるようになります。非常に重要な役割を果たすのでぜひ持参しましょう。
こんなものは必要?海外旅行用品のQ&A
それでは、そのほかに持っていくべきかどうか迷うものについてQ&A方式で回答していきます。
Q1:ドライヤーは必要?
A:荷物に余裕があれば持っていくと良いでしょう。海外のホテルではドライヤーの備え付けがない場合もあります。ただし、現地とは電圧が違うため日本製のものだと使用できなかったり、火災の原因となる恐れがあります。変圧器も持参しなければいけない場合はかなり荷物が増えてしまうので、ホテルの変更を検討してみましょう。
Q2:セキュリティ対策に役立つものは?
A:海外旅行のためのセキュリティ対策グッズとしては、海外でのカード利用時のスキミング(特殊な機器でカード情報を盗み取る手法)をある程度防げる通信遮断機能がついたカードケースや、スーツケースの防犯ワイヤーなどがあります。また、タクシーでの移動の際はGrabやUberなどの配車アプリをうまく使い、信頼できる事業者を確実に利用できるようにすると、安全面がより強化できます。
Q3:海外の衛生面が不安だけど、どんなことに気をつけるべき?
A:海外で気をつけてほしい衛生面の問題としては、まずは飲料水の問題です。日本と違い水道水が飲めない国も多いので、ミネラルウォーターを購入するようにしましょう。また、屋台などの露店の食品には注意です。それ以外の点では、デング熱等の予防のため虫除けスプレーを持参したり、日本との質の違いを考慮して生理用品等の衛生グッズは日本で調達していくことを強く推奨します。
Q4:荷物が増えすぎた場合はどうすればいい?
A:旅行用の衣類圧縮袋などを利用すると、整理しながら荷物のかさを減らして効率よく収納することができます。中に何が入っているかわかりやすいように、透明の圧縮袋を利用すると良いでしょう。小分けにできる小さな袋のタイプなら、使用済みのものと未使用のものを分けて収納できる点も便利です。
まとめ
ここまで、海外旅行に行くときに現地に持っていけばよかったもののランキングと準備の注意点を解説しました。
海外旅行に必要なものは、渡航する国と地域や渡航時期、個人的な要素も大きく関係してきます。
男性であれば髭剃り用のシェーバーの準備、女性であれば生理用品など、一般的な情報には書いていないものでも忘れると大変なものなどもたくさんあります。
パスポートや航空券などの必須アイテムとともに、見落としがちなグッズにもしっかり目を向けて準備を進めましょう。